絵師のえそらごと・わーるど
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フィッチーの「大発見しちゃったんだぞ」

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筆の木は日に日に、大きくなり、枝についた筆はどんどん立派になっていきました。
筆職人は、何十本も筆をもぎ取っては売りさばきました。

そんなある日のこと、ある親子が筆職人のもとを訪れました。

「こんにちは。ご機嫌いかが?」

「これはこれは、王妃様!ようこそいらっしゃいました。今日はいったい、どういったご用件で?」

「今日はこの子の筆を買いに来たのです。でもこの子は絵を描くのが大嫌いなの。このままでは絵の描けない王子様になってしまいます。」

「なるほど、それでしたら、どうぞお選びください。ここには、数千種類もの筆をそろえてあります。きっと王子様がお気に召す筆も見つかるでしょう。」

「まあ、素晴らしいわ。」

そう言うと、王妃は気に入った筆を手にとっては、王子に持たせようとしますが、どれも王子は嫌がって、すぐに泣き出してしまいます。

とうとう、王妃様は全ての筆を王子様に見せ終えましたが、一つとして王子が手にする筆はありませんでした。

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