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それはさっきまでフィッチーが削っていた、作りかけの筆軸でした。
王子は、その筆軸をフィッチーに差し出しています。
フィッチーはその筆軸を受け取り、削り始めました。そして、毛を丁寧にそろえて筆先をつくります。
最後に筆先を軸にくっつけて出来上がり!
王子は大喜びです。そしてまたも、作りかけの木をフィッチーに差し出しました。
フィッチーはまた同じように木を削り、毛をそろえ、本体に挟んで出来上がり。
王子は一層大喜び。
王妃様は驚いて
「まあ、この子がこんなに喜ぶなんて。」
王子はお気に入りの筆を持って、壁に落書きをしています。
「あの筆、売っていただけるかしら?」
そう言って、王妃様はにこにこマーク付きの筆を買っていきました。
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